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Channel: ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))
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5/5 黄柳野(つげの)・富幕(とんまく)山・陣座峠周辺を歩いて ?:宿願が叶い、ツゲ自生地に着く

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黄柳(つげ)野のツゲ自生地は昭和19年3月に国の天然記念物に指定されています。
ネットでその選定理由を調べましたが良く判りませんでした。
現地は山(甚古山と言うらしい)の中腹で高さが3メートルほどのつげの木が密度濃く生育していて、その面積は2ヘクタールにも及ぶそうです。 このあたりが選定の理由になったのでしょうか。

なおツゲはツゲ科の植物であり、庭に植栽される”ツゲ”は大概の場合イヌツゲで、そちらはモチノキ科になるようです。

今回は山中を行進して、あたりの様子が変わってきたことに気づいたら、そこは既にツゲの自生地の真っ只中に入っていたのでした。
ここに着くまで、明瞭な道はありませんでした。(おそらく気づかなかったのでしょう)

はじめはツゲの大木に出会えるかと思って来たのですが、ここのものは最大でも直径が10センチ程度の細い木ばかりでで、それがこの樹種の特徴でもあるようです。

ネットで調べると:ツゲは木材として、肌理が細かく耐久性がある上に工作しやすく、しかも材の色が黄色・淡黄色で美しいため、器具材のほか楽器材・彫刻材・版木・印材などとして、ことに櫛材として古くから利用された・・・・・とありました。

今回は宿願が叶い、長い間かかってやっと宿題をやり終えた感じになりました。

シリーズにしているレポートを続けます。
ツゲの自生状態 ↓




ツゲの葉 ↓

モチノキ科のイヌツゲと比べると葉が丸っこく感じます。



ギンリョウソウ ↓

これからはギンリョウソウを野山歩きでちょくちょく見かけるようになります。



ナベワリ ↓

ナベワリという名前は「舐め割り」の変化だそうです。つまり葉に毒が有り、舐めると舌が割れるぞという言い伝えがあったようです。今回は小生が実験台になって葉を舐めるだけでなく噛み潰してみました。 花もついでに舐めたり噛んだりしましたが、まだ舌が割れてきません。



ナベワリ ↓

垂れ下がっている花を起こして覗いてみました。



ササユリ ↓

ササユリもお目覚めして来ました。これなら花を持てそうです。



チゴユリ ↓

チゴユリは花を下向きに咲かせます。その姿のままに撮りました。



キジョラン ↓

ガガイモ科のキジョランはアサギマダラの幼虫の食草ですね。葉に穴のあいた部分は食べられた跡ではないでしょうか。そこで全部の葉裏を調べて見ましたが、幼虫の姿は見られませんでした。



コショウノキ ↓

コショウノキの若葉が日に照らされて美しく見えました。



コショウノキ ↓

実が胡椒の様に辛いのでその名が付いたとされていますので、この若い実を噛み潰してみましたが、辛さを全く感じません。「胡椒」味は熟してからのことなのでしょうか。



サルノコシカケ ↓

杉の倒木に大きなサルノコシカケがついていました。比較のために杖を添えました。



県境尾根に到達 ↓

山中を方角合わせをしながら進み、やっと県境稜線に到達しました。これからはしっかりとした山道を歩いていけます。


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