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Channel: ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))
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8/15日 木曽御嶽、山上の五湖巡り その2:8合目から山上の稜線に出合うまで

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ここでは、いよいよ森林限界から上の高山らしい景色の中を高度を稼いで行き、山上の稜線に到達するまでをレポートします。
丁度この場所を、彼のウォルター・ウェストンが明治27(1894)年の8月に歩いています。
その紀行文中でこのあたりのことを記述しているものがありましたので少々紹介します。

「女人堂からは、噴火口のヘリの東の壁が今はま上にそびえ立っていた。そして私たちのルートはだんだん険しくなって、溶岩のごろごろした稜線や雪の襞や砕けた岩の上に通じている。這松の低く拡がった枝のなかの隠れ家から、びっくりした野兎が飛び出して、あんまり驚いて私の足の間を通りすぎるくらいだった・・・・・・」
「日本アルプス 登山と探検」より抜粋 岡本精一訳より

あの頃のこんな高所に野兎が居たとは思いませんでした。

ミヤマバイケイソウ ↓

這い松の隙間のやや湿地で、この花が咲いていました。もう遅い感じですね。



日の出 ↓

地際の靄に遮られて見えなかった日輪がやっと空に放たれました。もう空が明るすぎますので、そう何枚も撮らずに、この一枚を撮るだけに止めました。



眼下に女人堂 ↓

8合目から山上の稜線に到るまで、標高差460メートルあまりを一気に登ることになります。
すぐに女人堂の山小屋は眼下に納まってきます。



石碑群 ↓

霊神を祀った石碑が、両側に建ち並ぶ中を通り抜けて行きます。御嶽が信仰の山である所以ですね。



ゴゼンタチバナ ↓

ハイマツの根元にはこんな花も出てきます。



山小屋二つ ↓

見上げるように山小屋があります。遠く高く見えていますが、人間の足は強いですね。
根気良く登るうちに、あれを凌駕してしまうのですから。
あたりは、もう遅い時間ですが、モルゲンロートに染まっています。



オンタデ ↓

おんたけのおんたで・・・・・一種の洒落っ気による命名なのでしょうね。
この山では山上の砂礫地などでよく目にします。



田の原方面 ↓

眼下に三角錐の山が見えます。スキー場施設のある三笠山でしょうね。その手前の建造物は田の原周辺のものと見ました。



残雪 ↓

雪の上に細かい土砂が付着した状態です。こんな色では雪に見えませんね。



シナノオトギリ ↓

岩間にオトギリソウの仲間が咲いています。恐らくシナノオトギリと思いますが、日光直射を受けて眩しく咲いています。



石室山荘 ↓

頭の上にのしかかるように見えますが、あの小屋と同じ高さになれば9合目となります。



覚明堂休憩所 ↓

こちらは9合目半の休憩所です。根気良く歩けば、こういうものを超える高さにまで行けてしまうのですから、人間の足って結構偉大な働きをするものですね。



覚明堂 ↓

前出の休憩所のすぐ前に祀られています。
心の中でお参りして通り過ぎます。



山上の稜線到着 ↓

女人堂から一本調子の登り詰めで、約90分、標高2900メートルを超すところまで来ました。
ここに山上の稜線を周遊する道が出来ていて、条件さえ良ければ富士山も見える場所です。
今回は遠くの眺望はゼロに等しくて、残念なことです。


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