庭の柿の木に着けたセッコクの花が咲いて来ました。 ↓
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山で杉の大木の根元に落ちていた株を拾ってきたもので、我が家に来て20年以上になると思いますが、さほど株を大きくもしないで、毎年ほんの少しずつ勢いを伸ばしています。
アスチルベ ↓
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これは知人から頂いた株で、そのときは「アワモリショウマ」ということでしたが、園芸種かもしれませんので、属名のアスチルベ(チダケサシ属)としておきます。
オキナグサの実生 ↓
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一番初めは実生で増やしたオキナグサでしたが、種を飛ばして、庭のあちこちに芽を出すようになりました。
しかし、庭作業の際に間違えて雑草と一緒に引き抜いてしまったり、狙った場所で生育してくれなかったりで、それを解消するためにもう一度実生で苗を育て、狙った場所で咲かせようとしています。
先日、ある本を読んでいた時に、宗教的な記述になって、そこで小林一茶の句が取り上げられていました。
小林一茶の文政二年(1819年)の句に有名な
♪目出度さもちうくらい也おらが春♪
というのがあります。
これを、極上の目出度さではない、「中ぐらいの目出度さ」と観念的に浅読みしていましたが、どうも意味が違うようです。
この句の頭のところにこう記されています。
「から風の吹けばとぶ屑家(くづや)はくづ屋のあるべきやうに、門松立てず煤はかず、雪の山路の曲がり形り(なり)に、ことしの春 もあなた任せになん 迎えける。」とあり、ここから句が並べられます。
年末の煤払いもせず、門松も立てないというのは一茶には「目出度く無い」ということではないでしょうか。
まして、愛する長女を前の年に痘瘡で亡くした後の正月ですから、門松どころではなかったことでしょう。
(「あなたまかせ」の意味については後日、別の句で意味を考えたいと思います。)
そこでものを言ったのが「ちうくらい也」という言葉の意味でした。
一茶の住んだ信州の方言では「ちうくらい」はあやふや、とかいい加減とか、どっちつかずといった意味があったのです。
♪目出度さもちうくらい也おらが春♪
それを弁えたうえで上記の句を解釈するならば、こうなるのではないでしょうか。
句の意味:
(老い先短い身には)正月を迎える、めでたさといってもいい加減なものだが、それもまた自分にふさわしいものではないか。(現代語解釈は学研全訳古語辞典より)
小生がこの句を年賀状に引用したのは、一茶の背景を考えるならば、料簡間違いのようですね。

山で杉の大木の根元に落ちていた株を拾ってきたもので、我が家に来て20年以上になると思いますが、さほど株を大きくもしないで、毎年ほんの少しずつ勢いを伸ばしています。
アスチルベ ↓

これは知人から頂いた株で、そのときは「アワモリショウマ」ということでしたが、園芸種かもしれませんので、属名のアスチルベ(チダケサシ属)としておきます。
オキナグサの実生 ↓

一番初めは実生で増やしたオキナグサでしたが、種を飛ばして、庭のあちこちに芽を出すようになりました。
しかし、庭作業の際に間違えて雑草と一緒に引き抜いてしまったり、狙った場所で生育してくれなかったりで、それを解消するためにもう一度実生で苗を育て、狙った場所で咲かせようとしています。
先日、ある本を読んでいた時に、宗教的な記述になって、そこで小林一茶の句が取り上げられていました。
小林一茶の文政二年(1819年)の句に有名な
♪目出度さもちうくらい也おらが春♪
というのがあります。
これを、極上の目出度さではない、「中ぐらいの目出度さ」と観念的に浅読みしていましたが、どうも意味が違うようです。
この句の頭のところにこう記されています。
「から風の吹けばとぶ屑家(くづや)はくづ屋のあるべきやうに、門松立てず煤はかず、雪の山路の曲がり形り(なり)に、ことしの春 もあなた任せになん 迎えける。」とあり、ここから句が並べられます。
年末の煤払いもせず、門松も立てないというのは一茶には「目出度く無い」ということではないでしょうか。
まして、愛する長女を前の年に痘瘡で亡くした後の正月ですから、門松どころではなかったことでしょう。
(「あなたまかせ」の意味については後日、別の句で意味を考えたいと思います。)
そこでものを言ったのが「ちうくらい也」という言葉の意味でした。
一茶の住んだ信州の方言では「ちうくらい」はあやふや、とかいい加減とか、どっちつかずといった意味があったのです。
♪目出度さもちうくらい也おらが春♪
それを弁えたうえで上記の句を解釈するならば、こうなるのではないでしょうか。
句の意味:
(老い先短い身には)正月を迎える、めでたさといってもいい加減なものだが、それもまた自分にふさわしいものではないか。(現代語解釈は学研全訳古語辞典より)
小生がこの句を年賀状に引用したのは、一茶の背景を考えるならば、料簡間違いのようですね。